ハンミョウ

ハンミョウ

Cicindela chinensis japonica


漢字では斑猫と書いてハンミョウと読む。 確かに体は派手な斑模様で動きは猫のようだし、随分と観察力の優れている人が名前を付けたのだろうと思う。 だが、ハンミョウという言葉自体はずいぶんと古くから存在しているようで、かの正倉院の所蔵にも中国産の"はむみょう"があるという。 もっともこちらは漢方薬として持ち込まれたものであり、その中の主だったものはツチハンミョウ科のゲンセイ類との話だ。 もともと"はむみょう"はこうしたゲンセイ類などのことを指していたが、どこかで間違って派手な甲虫をハンミョウと呼ぶようになり、現在の形に落ち着いたようである。
日本産のハンミョウとしてはこのハンミョウ(ナミハンミョウ)とオキナワハンミョウのみが例外的に美しい色彩をしているが、これも一種の保護色だと考えられている。 あの派手な色も直射光の照りつける荒地では地面と紛らわしく、散在する白紋は体を分断してその輪郭を消すことに役立っている。
派手でいて目立たない。自然の造形はなんとも不思議なものだ。

2006年5月14日 長野県諏訪郡 EOS20D EF100mmMacroUSM 1/250 f8 ストロボ ISO100



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